「いい大学に入れば、将来は安泰。」

一度は聞いたことがあると思います。親に言われたか、先生に言われたか。あるいは、なんとなくそういう空気を感じてきたか。

でも、ちょっと待ってください。

「いい大学」って、何ですか?

偏差値が高い大学のことですか?有名な大学のことですか?それとも、就職に強い大学のことですか?意外と、自分の言葉で答えられない人が多いんです。

学歴って、何のためにあるの?

企業が採用のときに学歴を見るのは、「採用したときに会社で頑張ってくれる可能性」を測るためです。

学生はアルバイト経験があっても、営業・商品開発・数字管理といった社会人の仕事を経験していない方がほとんど。だから企業は、今までやってきたことの延長で可能性を測るしかないんです。

受験勉強という長期間のプロセスを高いレベルで乗り越えた経験は、仕事でも近いものがあると評価されています。つまり学歴は「偏差値の高さ」ではなく、「目標に向かって継続できた」というプロセスの証明なんです。

ただし、企業が見ているのは学歴だけではありません。部活動やサークルでの経験は「組織の中で動けるか」を、海外留学やボランティアは「自分から行動できるか」を示す材料になります。学歴はあくまでそのひとつ。評価のポイントは思っているより幅広いんです。

それでも、学歴があることは間違いなく強いです。社会は残酷なほど不平等な徒競走です。家庭環境、生まれた場所、周りの人間——自分では選べないものが、人生に大きく影響する。そんな中で受験は、努力次第で誰にでも開かれたほぼ唯一の平等な機会です。だからこそ、せっかくのその機会を「なんとなく」で終わらせてほしくない。

偏差値の高い大学に入っても、失速する人がいる理由

MARCHや早慶に合格した。でも、入学してみたら何をしたいかわからない。サークルに入って、なんとなく就活して、なんとなく会社に入る——。これは決して珍しい話ではありません。

学歴はスタートラインです。ゴールではない。

入学後に活躍できる人の共通点は、「なぜ自分はここにいるのか」を自分の言葉で語れること。その「なぜ」が、入学後の推進力になります。

就職活動でも「なぜその大学を選びましたか?」という質問は当たり前にされます。本心でそう思えている人の言葉は、取り繕った答えとは説得力がまったく違います。

じゃあ、学歴の正体って何か

結論を言います。

学歴は、目的ではなく手段です。「自分がなりたい姿に近づくための手段」。だから志望校を選ぶときに一番大事な問いは「偏差値はいくつか」ではなく、「その大学に入った後の自分は、どんな姿をしているか」です。

これが答えられる人は強い。勉強にも身が入るし、入学後も目標を持って動ける。逆に、答えられないまま受験する人は、どこに入っても同じ問題にぶつかります。

今後は、大学、会社と自分が属する組織を自分で選んでいくことになるからです。

高1・高2のうちに考えておいてほしいこと

「まだ高1だから関係ない」と思っていませんか?実は逆です。早いうちに「なぜ」を持っている人が、結局一番強い。

志望校は偏差値の表を上から眺めて決めるものじゃありません。「入学後の自分」をイメージすることから始めて、そこから逆算して決めるものです。高1・高2のうちにこの問いと向き合っておくと、高3になったときの勉強への向き合い方がまったく変わります。

まとめ

学歴の正体は、「自分の言葉で語れる進路を作るための手段」です。

学歴は否定するものでも、盲目的に追いかけるものでもない。社会という不平等な徒競走の中で、努力次第で誰にでも開かれたほぼ唯一の平等な機会——それが受験です。せっかくのその機会を、「なんとなく」で終わらせないでほしい。

誰も教えてくれなかったかもしれないけど、受験で本当に大事なのはそこです。